マレーシアは、美しいビーチや豊かな自然、多様な文化が魅力的な東南アジアの国です。近年、医療ツーリズムの発展により、医療従事者の需要が高まっており、看護師の転職先としても注目されています。
残念ながら、マレーシアでは外国人に対して厳しい医療従事者規制が存在します。
そのため簡単には看護師として働くことはできません。
マレーシアで看護師として働く前に、気になるのは給料事情ですよね。この記事では、マレーシアでの看護師の給料について、詳細な情報と日本人や外国人が医療従事者になるための現状を解説します。
もし海外での看護師生活を夢見ているのであれば、下記の記事が参考になるかもしれません。
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ではここからはマレーシア看護師の給料事情について解説していきますね。
マレーシアの看護師の給料
給料の目安
- 新卒看護師:約7万5千円～約10万5千円( 月額RM 2,500～RM 3,500)
- 経験3年:約10万5千円～約13万5千円 (月額RM 3,500～RM 4,500)
- 経験5年: 約13万5千円～約18万円(月額RM 4,500～RM 6,000)
- 経験10年以上: 約18万円～約30万円(月額RM 6,000～RM 10,000)
上記はあくまで目安であり、実際の給料は為替レートによって変動します。
2023年12月20日現在の為替レート1RM=約30円で換算しています。
- マレーシア看護師協会: https://www.mna.org.my/
- マレーシア保健省: https://www.moh.gov.my/
マレーシアの看護師の給料は、勤務地、経験、スキル、資格などによって大きく異なります。
- 勤務地: 都市部の方が地方よりも給料が高くなります。特に、首都クアラルンプールやジョホールバルなどの大都市では、高い給料が期待できます。
- 経験: 経験豊富な看護師の方が、給料が高くなります。新卒の場合は、経験を積むことで給料が徐々に上がっていくでしょう。
- スキル: 特殊なスキルや資格を持っている看護師は、より高い給料を得ることができます。
- 資格: マレーシアで看護師として働くには、マレーシア看護師協会 (Malaysian Nurses Association) 認定の資格が必要です。
マレーシアでの看護師の給与に関する直接的な情報は見つかりませんでしたが、一般的な職種における給与の情報から、マレーシアで働く外国人の給料や生活水準についての洞察を得ることができます。マレーシアの給与水準は、経験や職種によって大きく異なります。たとえば、経験が20年以上の人の平均年収は約276,159 MYR（マレーシアリンギット）になることが示されています。
給料の地域差：クアラルンプールとその他の地域
クアラルンプールは、マレーシアで最も高い平均給与を提供する都市の一つで、平均年収は約159,446 MYRです】。一方、他の地域では平均給与が異なり、例えばジョホールバルでは物価が高く、生活コストに対して給与がカバーする範囲が異なることが示唆されています。
看護師の給料が高い国との比較
マレーシアの給与水準は、看護師の給料が比較的高い他国と比較して、一般的に低い傾向にあります。給料の国際比較は複雑ですが、生活コストとのバランスを考えると、マレーシアでの給料は物価に見合ったものとなっています。
富裕層の年収と看護師の給料
マレーシアの富裕層の年収は非常に高く、66歳から70歳の年齢層で平均年収が449,850 MYRに達することがあります。看護師の給料と比較すると、業種や職種による給与の格差が明確になります。
給料の内訳：基本給、手当、ボーナス
マレーシアでの給料の内訳についての具体的な情報は限られていますが、一般的に外国人の給料には基本給のほかに、生活費の補助や特定の条件下でのボーナスが含まれることがあります。現地採用の場合、給料は約RM6300（約17万2千円）で、毎月の貯金額は約RM1820（約5万円）程度とされています。
労働条件：勤務時間、休日、休暇制度
マレーシアでは、労働条件や勤務時間、休日、休暇制度は雇用契約や企業によって大きく異なります。一般的に、国際基準に沿った労働条件が設定されていることが多いですが、詳細は具体的な職場や契約内容によります。
社会保障：健康保険、退職金制度
マレーシアの社会保障制度には、健康保険や退職金制度が含まれています。外国人労働者の場合、これらの制度への加入条件や提供されるサービスの範囲は、雇用形態や契約内容によって異なり、企業による補助や個人での加入が必要になる場合があります。
キャリアアップの機会
マレーシアでのキャリアアップの機会は、業種や専門分野によって大きく異なります。特に医療分野では、専門知識やスキルを活かすことでキャリアアップが見込めると同時に、英語能力などの言語スキルも重要な要素となります。
マレーシア以外の海外の5つの看護師の給料事情
マレーシア以外の海外の看護師の給料事情は次のとおりです。
- ノルウェー：約840万円(月額約72万ノルウェークローネ）
- スウェーデン：1～3年の経験: 約465万円(380,301スウェーデンクローナ)、8年以上の経験: 約812万円(664,027スウェーデンクローナ)
- オランダ：約54万円～68万円(月額約4,000ユーロ～5,000ユーロ )
- ドイツ：400万円～500万円(時給1300円～2300円【17〜18ユーロ】と開きあり)
- マレーシア：新卒看護師:約7万5千円～約10万5千円( 月額RM 2,500～RM 3,500)、経験10年以上: 約18万円～約30万円(月額RM 6,000～RM 10,000)
それぞれの詳しい内容や、それぞれの国での看護師資格の取り方、なり方は次の記事で解説しています。
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マレーシアで看護師として働くための条件
残念ながら、マレーシアでは外国人に対して厳しい医療従事者規制が存在します。
- 医師: 外国人が医師免許を取得するには、マレーシアの医科大学で6年間の医学教育を受け、その後2年間のインターンシップを修了する必要があります。さらに、マレーシア医師試験に合格する必要があります。
- 看護師: 外国人が看護師免許を取得するには、マレーシアの看護学校で3年間の教育を受け、その後1年間のインターンシップを修了する必要があります。さらに、マレーシア看護師試験に合格する必要があります。
これらの試験はすべて英語で行われるため、高い英語力が必要です。
マレーシアの看護師資格の取得方法
マレーシアで看護師として働くためには、マレーシアの医療制度や基準に適合する資格や認定が必要です。外国資格の認定や現地での追加試験が必要になるケースもありますが、具体的なプロセスはマレーシアの医療機関や専門機関によって異なります。
日本人看護師がマレーシアで働くためのビザ申請プロセス
日本人看護師がマレーシアで働くためには、適切な就労ビザの取得が必要です。ビザ申請プロセスには、雇用契約の確定、専門資格の認定、そしてマレーシア移民局への申請が含まれます。ビザの種類や申請条件は、個人の資格や職種、雇用形態によって異なります。マレーシアでの就労には、現地の医療機関や企業との正式な雇用契約が前提となり、その上で適切なビザカテゴリーに基づいて申請を行います。
現地採用と日本人採用の違い
マレーシアでの就労における現地採用と日本人採用には大きな違いがあります。現地採用は、マレーシア国内の労働市場に基づいた条件での雇用となり、給料や福利厚生は現地の標準に準じます。一方、日本人採用の場合、しばしば日本の企業がマレーシアで展開するプロジェクトや現地法人での勤務が対象となり、給与や待遇は日本とマレーシアの生活水準を考慮した上で設定されることが多いです。また、海外駐在員としての採用では、企業による住宅提供や一時帰国の際の航空券支給など、特別な福利厚生が付随することもあります。
【まとめ】マレーシア看護師の給料は安い！ただ物価も低い！
マレーシアで看護師として働きたい場合は、高い給料が期待できます。しかし、外国人に対して厳しい医療従事者規制が存在するため、実際に働くためには高いハードルを越える必要があります。
医療従事者になれなくても、マレーシアで医療に関わる仕事に就きたい場合は、以下の選択肢があります。
- 医療通訳: マレー語と英語の両方に精通している人であれば、医療通訳として働くことができます。
- 医療事務: 医療機関で事務職として働くことができます。
- 医療機器販売: 医療機器の販売会社で営業職として働くことができます。
これらの仕事は、医療従事者資格がなくても就くことができます。
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