- 退職理由はどう伝えたらいい?
- 伝え方のコツや注意点はある?
- 看護師特有の伝え方があれば教えて!!
結論、看護師は退職理由の伝え方次第では、引き止められたりトラブったりする可能性があります!!
そこで看護師独特の空気感を踏まえた退職理由の伝え方は次のとおり。
- 退職理由を洗い出してベストな理由を決める
- ネガティブな退職理由はポジティブ変換する
- 嘘は伝えない(事実ではない退職理由はダメ!)
- 必ず対面で口頭で伝える
- 引き止められたら日を改める
- 退職日は決めておく
- 伝える相手は看護師長(直属の上司)
- 立ち話ではなく2人きりで話せる個室で話す
- 看護師長の忙しい時間を避ける
- 退職希望日のシフトが作られる前に伝える
この記事では、看護師の退職理由の伝え方や注意点、 退職理由の例文などをまとめて紹介します。
例文はすぐに使える形にしているので、 あなたが伝えようと思っている退職理由にあなたの状況を加えた上でイメージトレーニングしてみましょう。
ちなみにイメージトレーニングには実際に相手がいる中でやるのが一番。
看護師専門のアドバイザーがいる看護師転職サイトなら、 模擬面接で退職理由の伝え方や答え方を添削してくれるので活用しない手はありませんよ。
退職理由をスムーズに伝えて、サクッと辞めていきましょう。
看護師が退職理由をズバッとした10つの伝え方
看護師が退職理由をズバッと伝える方法は次のとおりです。
- 退職理由を洗い出してベストな理由を決める
- ネガティブな退職理由はポジティブ変換する
- 嘘は伝えない(事実ではない退職理由はダメ!)
- 必ず対面で口頭で伝える
- 引き止められたら日を改める
- 退職日は決めておく
- 伝える相手は看護師長(直属の上司)
- 立ち話ではなく2人きりで話せる個室で話す
- 看護師長の忙しい時間を避ける
- 退職希望日のシフトが作られる前に伝える
これらのポイントを押さえた上で伝えれば成功間違いなしです。
退職理由を洗い出してベストな理由を決める
退職理由を伝える前に、自分が辞めたい理由を洗い出しましょう。
「家族の事情」や「給料や年収面」、「人間関係」などいろんな理由がありますが、どの理由が最も本当の理由なのかを考えることが大切です。
本音をそのまま伝えるわけにはいきませんが、本当の理由がわかっていないと転職活動にも支障が出ますよ!!
自分自身がその理由を納得できることが、看護師長に理解してもらう第一歩となります。
ちなみに看護師が辞めたくなる理由や本音と建前の退職理由ランキングは『限界…看護師の本音と建前の退職理由ランキング21&ハッ!!と驚く伝え方』で解説しています。
ネガティブな退職理由はポジティブ変換する
「人間関係がうまくいかなかったから辞めたい」「残業とか前残業が多すぎる」というネガティブな理由はポジティブに変換しましょう。
ネガポジ変換するだけで印象が変わります。ちなみにネガティブすぎるものについてはそもそも全く別の退職理由に変えてしまうのもあり。
ネガティブな理由よりもポジティブな理由の方が看護師長も引き止めにくくなります。
「人間関係を改善するために、新しい環境でスタートしたい」というように、前向きに伝えることが大切です。
引き止められにくい退職理由の伝え方や断り方は『看護師退職の強い引き止めをズバッと解決する5つの断り方&7つの理由』で解説しています。
嘘は伝えない(事実ではない退職理由はダメ!)
退職理由を嘘でごまかすことはやめましょう。
看護師長は退職の話を幾度となく経験しているため退職理由が本当か嘘かなんてなんとなく見抜けてしまいます。
できれば本音の理由と少しの嘘の成分を混ぜ合わせた感じが良い。どうしても嘘の退職理由しか思いつかないあなたは『【衝撃】看護師が使う究極の嘘の退職理由ランキングベスト10【例文解説】』を参考に看護師長とトラブルにならない退職にしてくださいね。
必ず対面で口頭で伝える
退職理由はメールやLINEなどで伝えるのは避けて、必ず対面で口頭で伝えることが大切です。
顔を突き合わせて、あなたの言葉であなたの考えをしっかりと伝えるのがもっとも大事。
意外とわかりあえないと思っていた看護師長だったとしても、真摯に話せば理解してくれることも。
私も以前の職場でわかりあえないと思っていた上司と退職の話をしたときになぜかわかりあえて「話すのって大切だな」って感じたんですよね。
引き止められたら日を改める
看護師長から引き止められることがあるかもしれません。その場合は、すぐに結論を求めずに日を改めて話すことが大切です。
伝えた日に会議があったり、忙しかったり、シフトの締切が迫っていたり、看護師長の個人的な感情が高ぶっていたりするとなかなか上手に伝えれないこともあります。
日を改めて、落ち着いた雰囲気で話すのが大切です。できれば最初の段階で退職の意志を伝えれているので日を改めるときには退職日や最終出勤日の日程なども調整できるといいですね。
退職日は決めておく
看護師が退職を決めたら、退職日はできるだけ早く決めておくべきです。
特に看護師はシフト制で働いているため、シフトを考慮して早めに退職日を設定しましょう。
このとき有休消化も念頭に入れて調整しましょう。なぜなら、有休はこちらから言わないと消化できないから。
いやいや有休は買い取ってもらえるでしょ?
と思うかもしれませんが、実は有休の買い取りは違法行為。つまり、内々でする分には問題ありませんが、実は看護師側から有休買い取りを求めることはできません。
そのため退職日を決めるのと同時に看護師長に有休をすべて消化できるように調整してもらうのが大切です。
伝える相手は看護師長(直属の上司)
看護師が退職を伝える相手は、直属の上司である看護師長です。
当たり前すぎるかもしれませんが意外とわかっていない人がいるので注意しましょう。
誰に相談したらいいかわからないからとりあえず主任や先輩に相談するというのはNG。
退職という重大なことは病棟内での直属の上司にあたる看護師長に申し出るのが当然です。
最近はあまりみませんが、「自分よりも目下の部下に退職の相談をした」とへそを曲げてしまう看護師長もまだいるかもしれません。
立ち話ではなく2人きりで話せる個室で話す
退職理由を伝える場合は、立ち話や雑談の中で言うのではなく、2人きりで話せる個室で話すことが望ましいです。
個室で話すことで周りに気を遣うことなく、相手に自分の気持ちを伝えられます。また、退職理由はプライバシーに関わるものが多いため、個室で話すことで周りに聞かれることを避けることができます。
看護師長の忙しい時間を避ける
看護師長は病棟のマネジメントを担当するため、忙しい時間帯が多いです。そのため、看護師長の忙しい時間帯を避けて退職理由を伝えるようにしましょう。
看護師長のスケジュールを確認し、空いている時間帯を調べてから、退職理由を伝えるようにしましょう。
病棟内の病床を管理する会議や、重要なカンファレンス前後に退職の相談をしてもちゃんと聞いてもらえません。注意してください。
退職希望日のシフトが作られる前に伝える
退職日を伝えるのは、シフトの作成期間がある程度前であることが望ましいです。
看護師長は、シフトの作成に多忙で、退職日を急に伝えられるとスムーズに対応できないことがあります。
早めに退職日を伝えることで、看護師長はスムーズにシフト調整を行うことができ、看護師も気持ちよく最後の勤務を終えることができます。
あなたの病院や病棟のシフトの締切日はいつですか?また何ヶ月前ですか?今月の締め切り分がもし2ヶ月後とかなら早め早めに伝えないとシフト調整で退職が1ヶ月遅れる可能性もあります。
そうなると転職先にも影響が出てしまうので要注意ですよ!!
看護師長に退職理由を伝える6つの流れ
看護師長に退職理由を伝える流れは次のとおり。
- 看護師長にまず話があるため2人きりで話せるか確認する
- 看護師長と2人きりで話せる場所へ移動する
- 時間を作ってくれたことに感謝を伝える
- 看護師長に例文を使って退職理由を伝える
- 何月に退職するのかも明確に伝える
- かんたんに今の病院で学んだことや感謝を伝える
看護師長にまず話があるため2人きりで話せるか確認する
看護師長に退職の意向を伝える前に、まず2人きりで話ができるかどうか確認しましょう。
看護師長が忙しい場合は、あらかじめ伝える時間を調整しておくと良いでしょう。
事前に面談室や会議室などが空いているか、問題ないのであれば時間を事前に予約しておくなどしておくとよりよいでしょう。
看護師長と2人きりで話せる場所へ移動する
看護師長と話す場所は、周りを気にせず話せる個室や会議室、面会室、看護師長室などがあれば良いです。
移動する前に「退職の話を切り出される」とわかってしまいますが、それでも2人きりになってから話を切り出すようにしてくださいね。
看護師長への退職の切り出し方がわからない、どこから話せば良いのか、どんな言葉がけをすればいいかわからないあなたは『サクッと辞める看護師退職の切り出し方5つのポイント&円満退社するコツ』を参考にしてください。
時間を作ってくれたことに感謝を伝える
初めに看護師長に話を聞いてもらえる時間を作ってもらえたことに感謝を伝えましょう。
看護師長が忙しい中、時間を作ってくれたことを伝えることで、相手の心にも響くでしょう。
これはポジティブ・フィードバックという手法を応用しています。ポジティブな内容を先に伝えることで、退職というネガティブな内容を受け入れやすくする方法です。
サンドイッチ型フィードバックでは、ポジティブ・フィードバック → ネガティブ・フィードバック → ポジティブ・フィードバックの順に内容を伝えます。
看護師長に例文を使って退職理由を伝える
退職理由は、例文を使って伝えるとスムーズに伝わります。
具体的な理由を伝え、説明も加えると良いです。ただし、嘘や感情的な理由は避けましょう。
ちなみに看護師の退職理由の例文は後述もしていますし、『限界…看護師の本音と建前の退職理由ランキング21&ハッ!!と驚く伝え方』や『看護師が面接で退職理由を聞かれた時のケース別の例文【4STEPでのまとめ答え方】』でも例文をたくさん紹介しているのでそれらを応用して伝えてください。
何月に退職するのかも明確に伝える
退職の時期も明確に伝えるようにしましょう。
例えば、「今回、実家に帰ることになったため、次の職場での勤務開始日が7月になるため、6月末を最終出社日として、退職させていただきたいと思います」と具体的に伝えます。
何月に退職するのか、いつから有休を使うのかなども調整しておくとよりスムーズに退職ができます。
またここで●月●日付けで退職になると言質が取れれば退職届も提出しやすくなります。
看護師の退職届の書き方や、退職願、退職届、辞表の違いなどを知りたいあなた『看護師が3分で完璧になる退職届の書き方講座!退職願・辞表の違いも解説』で解説しています。
かんたんに今の病院で学んだことや感謝を伝える
退職理由を伝えた後、最後には簡単に今までの経験について感謝の意を伝えることが重要です。
これは先程も紹介したサンドイッチ型のフィードバック方法を応用しています。
ポジティブな内容(感謝を伝える)→ネガティブな内容(退職意思を伝える)→ポジティブな内容(今までの経験や感謝を伝える)
この流れで伝えると大きくトラブルになるリスクを減らせますよ。
例えば、「今までの経験を生かせるようになったこと、新しい職場で成長したいと思うこと、先輩方の指導に感謝していること」などを伝えることができます。このように、感謝の言葉を伝えることで、関係性を悪化させることなく、円満に退職することができます。
看護師が退職理由を看護師長へ伝える例文11選
看護師が退職理由を看護師長へ伝える時の例文は次のとおり11つあります。
- 妊娠・出産・育児(子育て)の場合
- 結婚の場合
- 他分野や他施設への転職の場合
- 引っ越し・通勤困難の場合
- 自身の体調不良や病気の場合
- 親や家族の介護や看護(家庭の事情)の場合
- 進学や留学の場合
- 海外ボランティアへの参加の場合
- スキルアップの場合
- キャリアアップの場合
- 認定看護師や専門看護師資格取得の場合
それぞれの例文を詳しく解説していきます。適宜あなたの状況やあなたの病院や病棟の状況に合わせて調整して例文を使ってくださいね。
妊娠・出産・育児(子育て)の場合
結婚や出産、子育てを退職理由にするのは看護師によくある退職理由なのでそこまでトラブルにならないので特別な工夫は不要です。
正直に伝えればOKです。
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向を伝えさせていただきたく、お話の時間をいただきました。
退職理由につきまして、私は妊娠・出産・育児(子育て)のために退職を考えております。子育てと看護師の仕事の両立が困難となり、このような決断を致しました。ご理解いただけますようお願い申し上げます。
結婚の場合(寿退社)
結婚を機に寿退社する看護師も多いのでよほどのことがない限りは引き止められません。
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向を伝えさせていただきたく、時間を調整させていただきました。
退職理由につきまして、私は結婚することになり、地元へ帰ることになりました。
新しい環境で仕事をしたいという思いもあり、このような決断を致しました。ご理解いただけますようお願い申し上げます。
他分野や他施設への転職の場合
看護師の資格を活かして他分野や他施設への転職を考える看護師も多いですよね。
今の病院で学べない看護技術や看護スキル、全く違う訪問看護や施設看護などを経験するためなら引き止められにくいのでおすすめの退職理由と言えます。
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向を伝えさせていただきたく、時間を調整させていただきました。退職理由につきまして、私は看護師としての経験を活かして、他分野や他施設での仕事をすることを決めました。新しいことにチャレンジしたいという思いもあり、このような決断を致しました。ご理解いただけますようお願い申し上げます。
引っ越し・通勤困難の場合
引っ越しや通勤が難しくなったという退職理由もやむを得ない理由なので引き止められにくい退職理由です。
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向を伝えさせていただきたく、時間を調整させていただきました。
退職理由につきまして、私は引っ越しをすることになり、通勤が困難になったため、このような決断を致しました。具体的には夫の転勤によって●●県へと引っ越しが決まりました。
ご理解いただけますようお願い申し上げます。
自身の体調不良や病気の場合
あなたがの体調不良や病気のために看護師を続けられなくなるというのも悲しいですが多い退職理由です。
病気のために引き止められにくいですし、やむを得ない退職理由です。
看護師長、お忙しい中お時間をいただきありがとうございます。
以前より気にかけていただいていましたが、体調が優れない状況が続いており、看護師を続けることが難しくなってしまいました。先輩方や後輩たちには大変ご迷惑をおかけいたしますが、退職の意向をお伝えさせていただきました。
親や家族の介護や看護(家庭の事情)の場合
両親や家族の介護や家庭の事情による退職も引き止められにくい退職理由です。
家庭の事情をどこまでいうかは人それぞれですがすべてを伝える必要はないので適宜調整して伝えましょう。
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向をお伝えさせていただきたく思います。
私自身、家庭の事情により、家族の介護や看護が必要となってしまい、看護師を続けることが困難となってしまいました。このような形でご迷惑をおかけしてしまい、心苦しい限りですが、ご了承いただけますようお願い申し上げます。
家庭の事情を退職理由に使いたい看護師さんの伝え方や注意点、例文などは『看護師が退職理由に家庭の事情を使っても良い?事情別の伝え方と例文7選』で解説しています。
進学や留学の場合
保健師や助産師資格を取るための大学進学や編入。
認定看護師や専門看護師を取得するために大学への進学をするのはポジティブな理由のため引き止められにくい退職理由です。
ただ病院によっては認定看護師や専門看護師の資格取得を後押しする制度を入れているところもあるのでそのような場合はスクーリングをしながら看護師を続けてもらう苦行を強いられるところもあるため注意が必要です。
ただ看護師を続けながら学校に通いたいならぜひ活用すべき制度。
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向を伝えさせていただきたく、時間を調整させていただきました。
私自身、認定看護師(専門看護師)を取得のために半年ほど進学(留学)をすることになり、看護師としての仕事と両立することができなくなりそうです。
これまでご指導いただいたこと、そして仲間として支えていただいたことに、心より感謝申し上げます。
海外ボランティアへの参加の場合
カンボジアや難民キャンプへの海外ボランティアに看護師として参加するのを理由に辞めるのは素晴らしい退職理由です。
今後の看護師キャリアでも絶対に生きてくるのでぜひ挑戦してほしいですね!!
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向を伝えさせていただきたく、時間を調整させていただきました。私はこの度、海外ボランティアに参加することになり、看護師を続けることができなくなってしまいました。私自身、看護師として学んだことを生かし、より多くの人々の役に立ちたいという想いがあるため、この決断をいたしました。今後も看護師としてのスキルを磨いていきたいと考えております。
スキルアップの場合
スキルアップは退職理由としてはポジティブな理由なのでそれを咎める、引き止める看護師長は少ないのでおすすめ。
ただスキルアップする内容によっては「この病院でもできるじゃない?」と言われるケースもあるのは注意が必要です。
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向を伝えさせていただきたく、時間を調整させていただきました。
私が退職を考えたのは、今後のスキルアップに向けた次のステップに進みたいと思ったからです。この病院で多くの経験を積ませていただきましたが、より高度な技術を身につけるために、他の病院や施設で学びたいと思います。
キャリアアップの場合
キャリアアップは出世欲のある看護師さんに聞かれる退職理由です。
今の病院ではキャリアアップが難しい場合には直接的にいうと、嫌味にも聞こえるため注意が必要ですが、基本的にそのまま退職理由として伝えても問題はありません。
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向を伝えさせていただきたく、時間を調整させていただきました。
私が退職を考えたのは、今後のキャリアアップを考えてのことです。この病院で多くのことを学び、成長させていただきましたが、今後はより高いレベルでのスキルアップや責任を担う仕事をしたいと思い、転職することにしました。
認定看護師や専門看護師資格取得の場合
認定看護師や専門看護師を取るために資格取得の支援を積極的にしている病院への転職を考えているこの理由も前向きでおすすめの退職理由です。
看護師長、今日はお時間をいただきありがとうございます。
この度、退職の意向を伝えさせていただきたく、時間を調整させていただきました。
私が退職を考えたのは、認定看護師や専門看護師資格を取得するためです。この病院での勤務中に学びを深め、自分自身のスキルアップを目指していました。しかしながら、この目標を達成するためには、別の環境での勉強や実務が必要だと判断し退職することにしました。
今後は●●分野の専門看護師や認定看護師の資格を取得するために動き出そうと思っています。今までご指導いただきありがとうございました。
看護師がネガティブな退職理由をポジティブ変換して伝えるときの6つの例文
看護師がネガティブな退職理由には次のようなものがあります。
- 人間関係が悪い場合
- 残業や前残業などの時間外労働の場合
- 有休やリフレッシュ休暇が取りにくい場合
- 夜勤がつらい場合
- 医療事故やアクシデント・インシデントが怖い場合
- 給料に不満がある場合
これらをそのまま伝えるとゴリゴリに看護師長に怒られてしまうのでゼッタイ避けましょう。
というかこれを考えるくらいなら先程伝えた例文を参考に当たり障りない退職理由を伝えるのが良きですよ。
それぞれのネガティブからポジティブ変換を見ていきましょう。
人間関係が悪い場合
「人間関係が悪いこと」や「先輩や後輩との関係が悪い」と伝えると異動を打診されるので全く別の退職理由を伝えるのがベターです。
はじめに、お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。
私が退職の意向をお伝えする理由は、自分自身と周りの方々にもっと向き合いたいと考えたためです。
看護師長や先輩・後輩の皆様には大変お世話になりましたが、このまま続けても自分自身が成長できないと感じたため、退職を決意しました。
残業や前残業などの時間外労働の場合
残業や前残業の批判をすると「私達の時代はね~」と昔ばなしをされるから別の理由で伝えるのがおすすめです。
例えば、生活リズムと合わない、夫の転職で生活リズムが変わったなどがおすすめです。
お忙しいところ恐れ入ります。私が退職の意向をお伝えする理由は、自分自身のライフスタイルに合わせて働ける環境を求めているためです。
残業や前残業の件に関しては、自分自身がしっかり働けるような環境を作るために退職を決意しました。
有休やリフレッシュ休暇が取りにくい場合
看護師長に伝える退職理由で「有休をとれない」と伝えると「みんな同じよ」と諭されるから別の理由にするのがおすすめです。
思いつかない場合には、スキルアップやキャリアアップ、他職種への興味など前述した退職理由を使うのをおすすめします。
はじめに、お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。退職の理由につきましては、私自身がスキルアップするために専門の学校に通いたいと思ったためです。
現在の職場での環境は素晴らしいものですが、有休やリフレッシュ休暇の取得が難しいことから、スキルアップを妨げられていると感じ、退職を決意しました。
夜勤がつらい場合【本当に身体的・精神的にきついなら夜勤がつらいと伝えてもOK】
あなたが本当に身体的・精神的にきついなら夜勤がつらいと伝えてもOKです。
ただそれを伝えると夜勤の回数を減らす対応や、夜勤のシフトスタッフを調整するだけで根本的な解決には至らないことがほとんどです。
そのため夜勤がつらいという本当の理由を伝えるよりは、別のポジティブな退職理由や引き止めようがない退職理由を使うのが良いでしょう。
お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。
退職の理由としてお伝えしたいのは、夜勤がつらいということです。
夜勤が続くと、身体的にも精神的にも辛くなり、日中の業務に支障が出ることがあります。
また、夜勤明けの疲れが残ってしまい、プライベートの時間も十分に取れなくなってしまいます。
このまま続けていくことは、看護師としての職務にも影響を与えかねないと考え、退職を決意しました。
医療事故やアクシデント・インシデントが怖い場合
普段からアクシデントを起こしがちなら納得される場合も・・・悲しいけど。
アクシデントや医療事故を起こしてからでは遅いので別の部署や別の病棟への異動、もくは辞めて別の医療度がそこまで高くないところへ行くのも一つの選択肢ですよね。
はじめに、お忙しい中お話を聞いていただきありがとうございます。
退職理由としてお話したいのは、医療事故やアクシデント・インシデントが怖いということです。
看護師として、患者様に最高の医療を提供することが使命である以上、その責任はとても大きなものです。
私はこの責任をしっかりと感じながら働いてきましたが、最近は自信を失ってしまい、怖さばかりが先行してしまいます。
これ以上この状況が続くと、患者様に迷惑をかけてしまう可能性もあると考え、退職を決意いたしました。
給料に不満がある場合【お金の話はご法度なので別の前向きな理由で伝える】
給料やボーナスが低いなどの不満をいうと間違いなくトラブルになるため避けるべき退職理由です。できれば「夫の転職や子どもの進学などでもう少し収入がいるようになったため・・・」という理由を添えて暗に伝えるのがおすすめです。
看護師長、本日はお時間をいただきありがとうございます。
本日お時間をいただいたのは退職を検討しているためです。
退職する理由としては、夫の転職や子どもの進学などで生活リズムの変化があったり、生活に必要な費用が変わってきたことが原因です。今後は生活に合った場所への転職をして看護師として仕事を続けていきたいと考えていますので、調整をよろしくお願いします。
看護師が転職先の面接での退職理由を伝え方は?
看護師が転職先へ退職理由を伝えるときには次の4STEPが大切です。
- 退職理由を一言でまとめる
- 退職理由をポジティブな理由に言い換える
- 転職先で働き方を考える
- 志望動機につなげてまとめる
これら以外にも看護師が転職先の面接で退職理由の例文の考え方や伝え方などは『看護師が面接で退職理由を聞かれた時のケース別の例文【4STEPでのまとめ答え方】』で解説しているので必見です。
看護師が子育てを退職理由にする時の注意点
看護師が子育てを理由に退職を考える場合、まずは自分がどのような働き方ができなくなってしまったのかを整理しましょう。
それを明確に伝えることで、看護師長にも納得してもらえるはずです。
例えば、「保育園の迎えに行く時間が合わなくなってしまった」、「子どもが病弱なため休みで迷惑をかけることが多いのが忍びない」といった具体的な理由を挙げることが大切です。
また、退職することで得られるメリットを伝えることで、看護師長にも納得してもらいやすくなるでしょう。「子育てと仕事の両立が難しくなってしまったので、今後は家庭に専念して子どもと一緒に成長していきたいと考えています」というような前向きな理由を伝えましょう。
看護師が家庭の事情を退職理由する時の注意点
看護師が家庭の事情を理由に退職を考える場合、まずは具体的な事情を伝えることが大切です。
参考記事:看護師が退職理由に家庭の事情を使っても良い?事情別の伝え方と例文7選
例えば、介護が必要な家族がいるため、引っ越しや転勤が必要になったため、といった理由を挙げることができます。また、退職することで得られるメリットを伝えることで、看護師長にも納得してもらいやすくなるでしょう。
「家庭の事情で今後の生活が不安定になってしまうため、退職を決意しました。今後は家族との時間を大切にしながら、新たな道を模索していきたいと考えています」というような前向きな理由を伝えることで、看護師長にも理解してもらいやすくなるでしょう。退職を伝える際には、感謝の気持ちも忘れずに伝えるようにしましょう。
まとめ
看護師は退職理由の伝え方次第で、円満退職ができる人、同僚や先輩から白い目で見られて嫌味やいじめがエスカレートして退職していく人にわかれます。
今回紹介した看護専用の退職理由の伝え方の流れを意識してぜひスムーズに退職して言って下さい。
また退職だけでなく、転職先を決めていない人は退職後に経済的に困ってしまうので早めに転職先の求人を探しておきましょう。
私は看護師転職サイトを使って前職から給料が5万円アップして年間で80万円近い年収アップに成功したのでぜひ活用をおすすめします。
退職理由の伝え方依然に、 看護師の退職の流れや手順を知りたいあなたは 「これで安心!看護師が知っておくべきスムーズな退職の流れ13STEP」が参考になります。
もし、自分で退職を言いにくい場合は、退職代行サービスが利用できます。
おすすめの退職代行サービスは次のとおり。
退職代行を使おうか悩んでいる看護師さんは『看護師のための退職代行ランキング5!選び方と利用ポイントを徹底解説!』で徹底解説していますよ。看護師長に退職を切り出せない、伝えれないと悩んでいるなら一読しないと危険かもです。
退職理由の伝え方に悩む看護師によくある質問
看護師の退職の流れは?
看護師の退職には、まずは看護師長に退職の意向を伝えます。その後、上長や人事部と話し合いを行い、手続きを進めます。手続きには、退職届の提出や残業や有休の取り扱いなどがあります。また、退職後の引継ぎや後任者の指導も行います。退職の流れは病院やクリニックによって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
これで安心!看護師が知っておくべきスムーズな退職の流れ13STEP
1年目や2年目・試用期間の新人看護師の退職理由の伝え方は?
新人看護師の場合、1年目や2年目は試用期間であり、退職理由を伝える際には特に気を配る必要があります。まずは看護師長に退職の意向を伝え、詳細な理由については丁寧に説明します。退職理由によっては、経験を積んでから再度働きたいという意向もあるため、将来に向けた意欲も伝えると良いでしょう。
看護師がクリニックを辞める時の退職理由は?
看護師がクリニックを辞める理由には、病院や診療所と比べて残業が多い、医療機器が充実していない、働き方や待遇が不満などがあります。退職理由を伝える際には、感情的にならず、事実を伝えることが大切です。また、クリニックでの経験を活かせる職場を探している旨を伝えると良いでしょう。
看護師が病院と合わないが退職理由の場合の注意点は?
看護師が病院と合わない場合、退職理由を伝える際には注意が必要です。病院の制度や方針について不満がある場合、看護師長に直接伝えるのではなく、人事や総務部門に相談することをおすすめします。病院との関係が悪化することを避けるために、退職理由を明確に伝えることが重要です。
「看護師が合わない」「仕事に向いてない」を退職理由に使って良い?対処方法も解説
看護師が退職する時の切り出し方は?
看護師が退職する際には、なるべく早めに看護師長や上司に話しをすることが望ましいです。退職までの期間や引き継ぎについても話し合う必要があります。退職理由は、具体的で分かりやすく伝えるように心がけましょう。また、感謝の気持ちを伝えることも大切です。
看護師が退職を切り出す方法や伝え方は『サクッと辞める看護師の退職の切り出し方&円満退社するコツ』で解説しているので是非参考にしてください。
看護師の退職理由のランキングは?
看護師の退職理由のランキングは様々な調査がありますが、一般的なものとしては以下のようなものがあります。
参考記事:限界…看護師の本音と建前の退職理由ランキング21&ハッ!!と驚く伝え方
- 一身上の都合
- 体調不良のため
- 転職先が見つかった
- 結婚・寿退社のため
- 家族の介護や看護のため
- 遠方に引っ越しをするため
- 地元に帰るため(家業を継ぐため)
- 他職種や他分野への挑戦のため
- 保健師や助産師取得の進学や留学のため
- 認定看護師や専門看護師などの資格取得のため
ただし、個人の状況によって異なるため、自分自身が本当に辞めたいと思う理由を優先することが大切です。
看護師の退職理由の詳しいランキングや本音の部分と建前の部分などについては『【衝撃】看護師が使う究極の嘘の退職理由ランキングベスト10【例文解説】』で解説しているので是非参考にしてください。